ビブリオケア・BiblioCare

本好きの熱量が
誰かの孤独を救う社会へ

本による「つながりサポーター」になろう!

専門家も、資格もいらない。

日本発・本による社会的処方「ビブリオケア」を

一緒にはじめませんか?

なぜ今、「本」が
「孤独」を救うのか

「本に関わる仕事がしたい」「読書会やシェア型書店に参加している」など、もしあなたが本の推し活を楽しんでいるなら、その「本が好き」という純粋な熱量こそが、今、日本社会が抱える深刻な課題を解決する希望になります。もちろん、これから本の推し活をはじめたいと思っている方も。一緒につながり「ビブリオケア」に参加しませんか?

内閣府が2025年に実施した全国調査※1 では、孤独感が「ある」と回答した人の割合は4割弱にのぼっています。また、政府の世論調査※2では「孤独」や「孤立」を身近に感じると答えた人が48%にのぼりました。SNSやマッチングアプリなど、”つながる”ためのツールはかつてないほど増えているのに、孤独感を訴える人は減るどころか増えていて。常に何かに接続されているのに、誰とも深くつながっていない感覚を感じる。多くの人にとって、孤独はすでに他人事ではなくなっています。

こうした状況を受け、政府は孤独・孤立対策推進会議などを通じて対策を強化しています。内閣府の調査では、誰かと一緒に食事をとる「共食」の頻度と孤独感の関連も調べられました。共食がほとんどない人は孤独を強く感じる割合が高く、月に数回でも共食する人とは明確な差が見られています。これは、孤独感を和らげるのが必ずしも深い会話や特別な支援だけではないことを示しています。誰かと”何かを共にする”、ささやかな時間の積み重ねが孤独を抱える心に効いていくのです。

私たちは、その「共にする」対象として「本」に着目しています。

評価されない時間

本を読む時間には、人と話す時の緊張がありません。

「自分だけじゃない」という気づき

時代や立場の違う誰かの言葉に触れることで、孤独の思い込みが静かに崩れていきます。

支援への低い敷居

「相談する」ことには勇気が要りますが、「本を手に取る」ことは誰にとっても自然な行為です。

政府の対策でも、特別な資格を持った専門家ではなく、身の回りの人に関心を持ち、ただ声をかける「つながりサポーター」という一般市民の役割が重要視されています。 

つながりサポーターのような役割を本が好きな人が担えたら。

「この本、すごく良かったよ」——そんな純粋なお裾分けから生まれる会話や、見知らぬ人同士が本を介して集う「読書会」。それらが、孤独を抱える人にとっての「気軽に話せる場」となり、心のセーフティネットとして機能する、新しい支援の仕組みを開いていきます。

※1 内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査」(令和7年/2025年実施)

※2 内閣府「孤独・孤立対策に関する世論調査」(令和7年12月)

あなたの「好き」が、
誰かのセーフティネットになる

本には、目に見えない不思議なチカラがあります。

ページをめくることで、行き場のない孤独がふっと和らいだり、誰にも言えなかった痛みに名前をもらえたりする。視点を変えてくれる言葉や、不安な気持ちを掬い取る言葉と出会い、一歩踏みだす勇気をもらえたりする。本が好きな人ならば、誰もがその不思議なチカラを知っているのではないでしょうか?

私はこれまでそんな本のチカラで生きづらさに寄り添えたらと「ブックセラピスト」として、本と人をつなぐ活動をしてきました。

そもそも「ブックセラピー(ビブリオセラピー)」とは、1910年代のアメリカで誕生した歴史ある概念です。第一次世界大戦で傷ついた兵士の心を癒やすために病院の図書館で用いられたのを機に、心理療法の一つとして世界中に広がりました。

しかし、こうした本による寄り添いを広げようと様々な場所へ赴くたび、私はある違和感を覚えるようになりました。それは、「専門家」としての距離感です。

セラピストを名乗る以上、それは仕方がないことなのかもしれません。けれど、誰にとっても身近な「本」という媒体を用いていながらも、ブックセラピストを名乗ることで、ハードルが上がってしまうことを感じました。

もちろん、専門家のチカラも不可欠です。ですが、専門家による「治療」にすべてを委ねるのではなく、誰もがフラットに、日常のなかで「ケアし、ケアされる」生活者同士のつながりがある社会のほうが、ずっと生きやすいのではないかと思うのです。

今、日本政府の孤独・孤立対策においても、特別な資格を持たない一般市民が身近な人に声をかけて寄り添う「つながりサポーター」という役割が推奨されています。私たちが提案する活動は、まさに「本」を介して、誰もが自然にこのサポーターとしての役割を担い合える仕組みでもあります。

地域や人々の暮らしの中で心を癒やす「ケア」という土台を日本につくりたい。そう気づいたとき、「ビブリオケア(BiblioCare)」という概念の提唱が必要だと思いました。

予防医療やウェルビーイングが叫ばれるこの時代だからこそ、この言葉を提唱することに大きな意味があると思っています。誰もが無理なく支え合える「本による社会的処方」の輪を、ここ日本から世界へ広げていきたいと願っています。

著者について

泉山衿花

息がしづらくなったとき、隣にあったのは誰かの選んだ本でした。専門資格はなくても、本が好きな人が誰かを想って本を選ぶ。そんな温かな贈り物が、医療や制度の届かない若者の孤独を溶かすと信じて。本を介して誰もが誰かを想い合える「本好きによる社会的処方」のインフラ化を目指し、若者の望まない孤立を防ぐ活動をしています。

ビブリオケアって
何ですか?

専門的な「治療」としてではなく、本に対する純粋な愛情や熱量を介して、市民同士が日常の中で緩やかに寄り添い合う「ケア」の仕組み。日本の「推し文化」と「社会的処方」を掛け合わせた新しい概念です。

これまで、本を使って心の健康を促す手法は「ビブリオセラピー(BiblioTherapy)」として世界中で実践されてきました。しかし、セラピー(療法)という言葉には、「専門家が患者を治すもの」という前提が伴います。

「本の処方は専門家でなければならないのか?」 これは、世界中の論文でも議論されてきた壁でした。医療機関に頼る前の日常的な悩みや孤独に対して、「治す」のではなく、もっと身近に「寄り添う」ことはできないか。医療とケアを明確に棲み分け、専門家がいなくても市民同士で成立する仕組みとして生まれたのが「ビブリオケア」です。

ビブリオセラピー(BiblioTherapy)とは、主に心理の専門家が、患者の悩みや症状に合わせて適切な本を処方する手法です。本を読むことで自己理解を深めたり、心の痛みを和らげたりする「治療・支援」を目的としています。

社会的処方(Social Prescribing)とは、イギリス等で広がる、薬に頼らないケアの仕組みです。医療機関が患者に対し、地域のコミュニティや文化活動への参加を「処方」することで、孤立を防ぎ、心身の健康を取り戻します。

専門家に頼らない
市民同士のケア

「本による処方は専門家でなければならないのか?」というビブリオセラピー(読書療法)が抱えていた壁を取り払い、医療(治療)とケア(寄り添い)を明確に棲み分けます。特別な資格がなくても、市民同士で成立する仕組みです。

「推し」への熱量が
誰かを救う原動力に

「誰かを助けなければ」という福祉的な自己犠牲ではなく、「この本が好き」という純粋な熱量をお裾分けすることが出発点です。日本の「推し文化」をヒントにしたこの行為が、結果的に見知らぬ誰かを救うエンジンとなります。

図書館や書店が
ケアの場に

病院へ行く手前の段階で、孤独や生きづらさを和らげるためのアプローチです。薬の代わりに「本」を介したつながりを処方箋とし、生活圏内で自然と心のセーフティネットが機能するインフラを目指します。

境界線のない
優しい循環型社会

医療のように「治す人(専門家)」と「治される人(患者)」という立場を固定しません。自分の好きな本をシェアした瞬間、誰もがケアの担い手になれます。支援する側とされる側が、流動的かつ対等に入れ替わる社会を作ります。

「選書会」という
新しい読書会

ビブリオケアを実際に体験・実践できる場として、私たちが提案しているのが本でケアすブックイベント「選書会」です。 「誰かのリアルな悩み」をテーマに設定し、参加者がその悩みに寄り添う本を持ち寄る、「思いやりの読書イベント」です。本書では「選書会」の進行方法なども解説しています。

① 悩みを集める・テーマを設定する

恋愛や仕事、人生の行き詰まりなど、日々寄せられる具体的な「誰かの悩み」を受け取り、それを選書のテーマに設定します。悩みがあるということは、希望を持っているということ。その希望を応援することからスタートします。

② 悩みに寄り添い、本を選ぶ

設定されたテーマ(悩み)に対し、その心を和らげたり、勇気づけたりするような本を思い思いに選びます。本のジャンルに制限はありません。「この本なら寄り添えるかもしれない」というあなたの熱量と優しさが大切です。

③ 対話を意識して本を紹介し合う

持ち寄った本を1〜5分程度で紹介し合った後、参加者全員でディスカッションを行います。ここでは「人の意見を否定しないこと」が絶対のルール。最良の1冊を決めるのではなく、すべての本がその人の悩みに寄り添う処方箋であるという前提で、温かな「対話」を重視します。

④ 選書内容を共有する

当日選ばれた本や対話の内容は、公式サイト(BOOPY)や個人のSNSを通じて発信・共有します。あなたが選んだ本のチカラが会場を飛び越え、同じ悩みを抱える見知らぬ誰かの心を救う「セーフティネット」へと広がっていきます。

『ビブリオケア』〜本好きが世界を救う方法〜

「この本が好き」という純粋な想いが、誰かの心を救う処方箋になる。 専門家も資格もいらない。日本発・本による社会的処方のすべてがわかる一冊!

現在、日本人の約4割が孤独感を抱えて生活していると言われています。この深刻な社会課題に対し、政府は特別な資格がなくても身近な人に声をかけ、寄り添う一般市民「つながりサポーター」の養成・普及を推進しています。

本書は、この「つながりサポーター」の理念を「本」を通じて体現し、いま次世代の社会的処方として関心を集めている新しいケアの形「ビブリオケア(BiblioCare)」の全貌をまとめた初の解説書です。

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